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ライフスタイルとは

ライフスタイルとは

アドラー心理学では「性格」という言葉を使わないでライフスタイルという言葉を使います。「性格」というと変えにくい印象があるのでライフスタイルという言葉を用いているようです。

ライフスタイルは遅くても10歳ぐらいまでに形成されますが、他者との関係に不具合を起こすような要素は自覚的な努力で変えていくことでより良い方向へ変換していくことができます。

人はそれぞれの人生目標を持ち、それぞれの行動パターンでその人生目標に向かって進むいわば人生の地図とお考えいただければいいかと思います。

たとえば「優越」という人生の目標を持っている人は、他者よりも上に立とうとしながら人生を歩んでいくわけです。

その時に「完璧」という方法をとる人もいれば「何が何でもがむしゃら」という方法をとる方もおられます。

いずれにしても私たちの共同体への貢献や協力というアドラー心理学の目指す幸福から遠ざかっている場合には、様々な他者や周りの社会との不具合を起こしますので、軌道修正をしていくことが必要になります。

ライフスタイルの構成要素

ライフスタイルは次の三つの要素からなっています。

「世界観」-自分を取り巻く世界はどうであるか、自分の周りの他者はどうであるかという信念

「自己概念」-自分の現在の状況ー自分は~であるという信念

「自己理想」-自分は~であるべきという信念(他者は自分にとって~であるべきである)

これらの概念は「早期回想」というアドラー心理学特有の分析方法で知ることができますし、大まかな傾向はニックネーム分類でわかります。
アドラー東北では必要があればカウンセリングの際に早期回想を用い、ニックネーム分類はELMで簡単なテストを用いてわかるようにしています。

私の早期回想を例として挙げておきます。

例・1)
小学校3年生ぐらいの時、地区の運動会にでることになった私は、母にお弁当を作ってもらい参加した。大好きな海苔巻のお寿司だった。
出番が終わっていざお弁当を食べようとしていた時に突然母がやってきて有無を言わせずに私の手をつかみ家に連れ帰った。
私は「なぜ?どうして?」と思いながらもわけがわからずそのまま帰宅した。

例・2)
小学校の時よく妹とけんかをしていたが、ある日父がそんなに喧嘩をしたいなら好きなだけやれ!と言うので、そのまま喧嘩をし続けた。そのうち妹は私にまけて顔をぶたれるままになってしまったが、私も疲れたのでやめたら、「なんだ、もうやめたのか。。」と父が言った。勝手なことを言うなと私は感じた。次の日顔が腫れた妹がかわいそうになり「ごめんね。」と誤った。

例・3)
小学校低学年の時、同居している母方の祖父が父と喧嘩をして「家を出ていく」と父が言った。「ほんとに家を出ていくの?」と不安になって聴いた私に父が「お前は黙って居ろ!」とどなった。どうなるのか不安でたまらなかった。

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世界観・年長者は自分に都合よく自分を操作する、力で自分をねじ伏せる、世界は戦いか、または自分にはどうしようもないことが多いと感じている

自己概念・私は年長者に逆らえず、理不尽だと思いながら強い不信感を持っている、私は年長者に何も言えず状況に流されることが多い人間である

自己理想・私は身近に自分を押さえつける長上者がいないときだけOKである

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ちょうどライフスタイルの出来上がる10歳ごろに私はほぼ一年間学校でいじめにあっています。

いじめに加わっている男の子たちは、先生に取り入るのが上手で、先もいじめていることを泣いて訴える私に苦笑いをするだけで、何の対処もしてくれませんでした。
またいじめの期間ほとんど学校での学習には集中できませんでしたので成績ががたっと落ちました。そのことで父と母にはひどく叱られました。一言の言い訳も聴いてもらえませんでした。

早期回想やこのころの経験から、長上者に対するゆがんだ認知が形成されたと思われます。

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アドラー心理学的自分変革の取り組み

長上者に対しての不信感が強いことで、最初から疑いの色眼鏡がかかっているので、そのことを自分なりに注意して「皆がそうであるわけではなく、そうでない人の方が多い」と見方を修正していきました。
長上者に限らず他者に対する「良き部分」に注目する習慣が身につくに従い、その傾向は軽減されていきました。
また、同じパターンで、嫌いになる情報収集をし始めたことに自分で気が付けるようになりましたので、ストップをかけられるようになりました。

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ライフスタイルを知る手がかり

アドラー東北では、生き難さを感じている人に対しては自分のライフスタイルの大まかな傾向を知ることを提供しています。

ライフスタイルを知ることは自分を知ることになります。「どうしてこうなるのかわからないけれど、そうなってしまう。」

それは自分で気が付かないうちに自分のライフスタイルの行動パターンで動いてしまっているからです。

自分のライフスタイルを知る手掛かりはいくつかありますが、早期回想のほかの主なものを書いておきます。

「家族価値」-育った家庭で何を大事な価値観としてきたか
「家族布置」-家族構成はどうであったか、またその関係性はどうであったか
「出生順位」-生まれた順番・兄弟との関係

出生順位

子どもにとって家族は「世界そのもの」であり
親から愛されないと生きていけない。
そのための命がけの戦略が
そのまま性格のつながるのだ

人間の子供は他の動物に比べて極めて未成熟な生まれてくるがゆえに
1人で生きていくことはできないのです。

そのため人間の子供は親から見放されることを極端に恐れます。
このような弱い存在が親から見捨てられることは死の宣告に等しいからです。
そうして子供は親に愛され認められようと必死に努力します。

ある子供は、親の言いつけを守り、いい子になることで親に愛されようとするでしょう。
別の子供は優等生になることができず自分の弱さをアピールするために病弱になり保護されることで親の関心を引こうとするでしょう。

さらに別の子供は問題行動を起こし、親を困らせることで親を無理やり自分のほうへ振り向かせようとするかもしれません。

これらの子供は普通に見ると全く別々は子どもにしか見えませんが
実は彼らの狙いは一つです。

親の愛や関心を引くためにそれぞれの戦略を実行しているだけに過ぎないのです。」

子どもはこれらの戦略を試行錯誤しながらテストします。
そしてそのうちで成功したやり方だけが生き残り、その後成人になってからもずっと繰り返して使われます。
それがその子供のライフスタイルになっていくのです。

長男は勉強 次男は運動 末っ子は読書

兄弟間で得意分野が異なるのには理由がある

それぞれが違う分野で認められようとするからだ

例えば長男は勉強が得意な優等生、次男はスポーツが得意で活発、末っ子は読書やゲーム好きな内向的な性格

アドラーは家族関係、とくに兄弟姉妹関係がライフスタイル形成に大きな影響を与えると考えました。

第一子は親の愛を独占して育ちます。しかし第二子が生まれると突如として独占状態を失い親の愛を下の子供に奪われてしまいます。

そこからきょうだい感間での「親の愛」をめぐる奪い合いが始まります。

それぞれが得意分野でアピールし親の愛と関心を奪い合うのです。

しかしそれぞれが相手の得意分野にはあえて参入しようとしません。
そうではなく独自な新しいジャンルで兄弟に対する優越性を示し親に認めてもらおうと考えるのです

第一子は初めての子として両親の愛を独占する
しかし第二子の誕生とともに突然

「王座と特権」を奪われるのだ
その後かつての「帝国」を取り戻そうとするだろう

第一子は両親にとってはじめての子供であるので深い愛情を一心にうけて独占します。しかし第二子の誕生で「王座を奪われ」ます。

多く場合、第二子に対して攻撃を仕掛けたり力づくで親の注目を取り戻そうとします。

また年長であるために兄弟の中でリーダーの役割を担います。
その結果大人になってからも責任感が強くリーダーシップを発揮することが多くあります。

非常に高い目標を掲げそれを追いかける勤勉な努力家になりがちで
「いつも一番優れていなければならない」「いつも正しくなくてはならない」など理想主義、完璧主義になりがちです。

そのため背伸びをして無理をしてしまいます。
また法律やルールや権威、世間体を重んじる保守的な性格になる傾向あります。

これらの理由から第一子は社会的に有用な人になるか、もしくは支配的になる可能性が高いとアドラーは述べています。

中間子は親の愛を独占したことがないため
競争的、攻撃的ですねた人になりがちだ。

「自分の人生は自分で切り拓かなくてはならない」

と思う傾向にある。

中間子は年長者と年少者の間に挟まれた「中間」に位置する子どものことを指します。

第一子や末っ子が親の愛を独占できる時期があるにもかかわらず、中間子は上下に挟まれ一度もまたはほとんど親の愛を独占したことがなく、常に競争を強いられます。
そのため他の兄弟をかきわけて自己主張しなければならず競争的な性格になりやすいとアドラーは言いました。

また常に上下と競合するためにその地位は不安定で「自分は無視されている」「愛されていない」「不当に扱われている」と感じやすくなります。

そしてそのような「不正や不公平」に対して敏感で「自分は戦わなければならない」と考え、その結果、攻撃的ですねた人になりがちです。

また常に兄や姉といった目標が明確にいるので、現実主義になりがちであり「名より実を取る」傾向が強くなります。

三人兄弟の場合、第二子は第一子と競合しない分野で自分の特徴を出そうとするため第一子とは正反対の性格になりがちです。
上が活発ならば下は大人しいといった風にです。

末っ子は甘やかされて育ちがちだ

そのため自分では努力せず

無力さをアピールして人にやってもらおうとする
「永遠の赤ん坊」になる傾向がある

末っ子だけは他の兄弟と違い、親から独り立ちするように求められることがありません。

「さあ、あなたは今日からお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったのよ。もう自分のことは自分でしなさい。」と言われることが一度もないのです。

だから末っ子は永遠の赤ん坊の地位に甘んじることができます。

また多くの場合、親は「出産はこの子で最後にしよう」と決めていることが多いため
持てるものや愛情をすべて末っ子に与えようとします。そのため末っ子は甘やかされた子どもになる確率が高くなります。

末っ子は問題が起きた時に、第一子や中間子のように「自分の力でなんとかしなくてはならない」と考えるよりも、弱さや無力さをアピールして
親や兄弟に問題解決を肩代わりさせようと考える依存的な子どもになりがちです。

さらに末っ子は、手本となる兄弟が上にいるので対人関係が上手です。

三人兄弟の場合には一番上と手を組み、中間子と対抗することがよくあります。

しかし末っ子の中には、年上の兄弟をかき分けて努力し勝利者になるストーリーも多くみられるとアドラーは、言いました。

一人っ子

(上の兄弟と年齢が離れてぽつんと1人生まれた場合も一人っ子の傾向がみられます。)

一人っ子は親の多く受ける

また末っ子と違い、兄弟がいないため

人間関係が不得手な人が多い

一人っ子には競争相手がいません。常に親の愛と注目を独り占めして育つために甘やかされわがままで自己中心的な子どもになる傾向があります。

「自分は常に注目を浴びて当然だ。」

「手を差し伸べられるのが当たり前で援助してくれない人は敵である。」

と考えてしまうのです。

また親との関係が濃密であるので親の影響を強く受けがちです。

親が心配性であれば、子どもも自信がなく不安を感じやすい性格になるケースが多々あります。

兄弟間で奪い合ったり喧嘩をしたり、駆け引きや妥協をした経験がないため対人関係が苦手になりがちです。

ただし周囲には大人しかいないので年長者との対人関係のみうまくなり同年代の子供との人間関係が苦手になる傾向があります。

周囲には大人しかいないため自分のことを無力で劣った存在と思いがちで結果自信がなく依存的になりがちです。

問題を自分の解決するよりも容易に人に頼りがちで、自分の弱さや無力さをアピールすることで誰かに肩代わりしてもらおうとする傾向があります。
しかし時には責任感が強く自立的なる場合もあります。
ただしその場合には親による勇気づけがなされる必要があります。

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