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子供の困った

子供の困った

アドラー心理学の目指す子育てには「自立」と「世の中に役立つ人として社会に所属できるようにすること」を目指す、という明確な指針があります。

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このアドラー心理学の子育て目標をベースに子供の困った行動についてケースを取り上げ解説を加えていきます。

なおアドラーの子育て法を学ぶには「SMILE」という日本人向けに開発されたプログラムがあり、アドラー東北でもご提供しています。そのコースを学ばれると以下の事例についてもより理解が深まると思います。

「人は所属を求めて行動する」

子どもの問題行動は「所属する」ために子ども自らが選択した方法に過ぎない
問題行動の是正は、問題行動とは別の方法で所属することを教えることである。

私たちは社会的な生き物です。そしてそれは子供も同じです。子どもの場合にはそれが最大の願望だという事です。
不安感は、ある一定の集団に属しているという実感に左右されます。所属願望は子どもにとって最も基本的な欲求なのです。
子どもの行動はすべて自分の場所を確保するという目的を持っています。
まだ赤ちゃんのうちから子どもは家族の一員となるための方法を探し求めています。そして様々な観察や体験によって一定の結論を導き出すのです。

「そうか、こうすれば僕はみんなの仲間として認めてもらえるんだ。こうすればみんなに大事にされるんだ。」と。

子どもは自分の存在感を確かめられるような行動だけを繰り返し、自分の存在が無視されるような行動は自然と取らなくなります。

アドラー心理学では人間の行動には相手役がおり、目的があると考えます。人はそれをはっきりと意識している場合もあれば、まったく自覚していない場合もあります。

誰もがこんな問いかけをしたことがあると思います。自分がやっていることの手を止めて「私は何のためにこれをしているのだろう?」と。

私たち人間の行動は意識下に眠っている動機によって操られているのです。それは子供たちについても同じです。子どもたちを今とは違った方向へ導きたい(問題行動を止めてもらい適切な行動をとってもらいたい)と思うのであれば、私たちはまずその子がとっている行動の理由を探ることが大事です。その子の行動の表面的なことがらに囚われずその裏に潜むものを察知してやらなければ子どもを変えることはほとんど不可能です。

子どもの振る舞いを治すにはその動機を変えてやるしかありません。このような動機は彼が手に入れた結果を検討することによって探ることができる場合があります。
すなわち、その行動によって子どもが何を得たのか?を考えるのです。

「貧乏ゆすり」

6歳のK君はお母さんが一週間の献立をたてている隣でテーブルに向かい絵を描いていました。片足をカタカタとならして床を踏み鳴らしています。「やめなさい」お母さんが不機嫌な声を上げました。K君はちょっと肩をすくめてやめましたが、またすぐにカタカタと床を踏み鳴らします。「やめなさいっていったでしょう?」お母さんがこごとを繰り返します。K君はまた貧乏ゆすりをやめました。が、すぐにまた同じことを繰り返します。お母さんはとうとうK君をたたきました。「やめなさいって何度言ったらわかるの?どうしてお母さんの嫌がることばかりするの?」と言いました。

貧乏ゆすりをすれば大好きな母親は自分だけに注目してくれます。K君の心の中にある目標を知る手掛かりがここにあります。K君はこうした感情の流れを自分ではまったく気が付いていません。が、彼は一日に何度もこの目標に従って行動しているのです。母親がK君の期待通りの反応を示すと彼のこの目標はより一層強まります。もしも思い通りの結果が得られなければ貧乏ゆすりをする意味があるでしょうか?彼はやがてあきらめるはずです。そしておとなしく1人で遊んでいれば母親が優しい笑顔を向けてくれたり抱きしめてくれたり褒めてくれることがわかればわざと行儀の悪い振る舞いをして母親の注意を引こうとはしなくなるでしょう。母親がいらだった態度を示したり注意をしたり平手打ちを加えたりすればそれこそK君の思うつぼ。彼はますます母親をいらだたせ彼女の怒りを買おうとするでしょう。K君は貧乏ゆすりをすることによって自分の感情を必死に訴えているのです。「僕を見て!メモ用紙に取りついてないで何か言ってよ。」と。

彼は母親の注意を引くことによって自分の居場所を求めているのです。

「赤ちゃん返り」

3才のAちゃんは、明るく伸び伸びとした子で発達がとても早いので、両親は大喜びでした。彼女が愛らしく能力があることで両親の賞賛を勝ち取っていることができました。ところがある時突然自分の要求を通すために、ぐずぐずと泣いたり駄々をこねたりひっきりなしにおもらしやおねしょをするようになりました。一見すると成長が逆戻りしたように感じられる事態が見られるようになったのは弟が誕生してから二か月後のことでした。初めは赤ん坊にとても興味を示しお母さんが弟の世話をするのを興味深そうに眺めていました。ある日彼女がお母さんにお手伝いを申し出ましたところ、母親はきっぱりとそれを斥けたのです。Aちゃんは次第に赤ん坊に対する興味を失い赤ちゃんに近づこうとしなくなり彼女が成長が逆戻りしたような行動をとるようになったのはそれから間もなくの事です。

Aちゃんは生まれたばかりの弟が周囲の注目を浴びている様子をじっと見ていました。彼女は突然この弟に母親を奪い取られたと思い込むようになったのです。お母さんは赤ん坊に夢中で自分のほうをなかなか振り向いてくれない。Aちゃんのこういった観察は間違ってはいませんでした。母親は自分ひとりでは何もできない赤ん坊にほとんどかかりきりだったのです。ところがAちゃんはこの事実の解釈を誤っていました。彼女は自分が家庭内での居場所を失ったと思い込み、おねしょやおもらしをすれば大人たちの関心を集めることができると考えたのです。彼女は自分が赤ん坊よりも多くの点で優れていることを認識しそこなってしまったのです。

「反抗的態度」

5歳になるC君と母親との間には常にいさかいが絶えません。C君は母親のいうことにことごとく反抗するのです。母親がこうしなさいと言ったことを彼は一度も聞き入れたことがありません。ひどい癇癪持ちでひっきりなしにおもちゃや食器、家具などを壊します。母親から言いつけられた手伝いを放棄しついには強制的にやらされたり罰を与えられることもあります。母親は困惑しきっていました。というのも自分に課せられた義務を放棄して快楽に走る手本を自分自身で示しているからです。ことなかれ主義の父親は何でも母親の言いなりになっていることをC君はいち早く見抜いています。父親は何かにつけ悶着が大嫌いな性格なのです。ほんの時たまC君にたいする母親の態度があまりにきつい時だけ父親は彼をかばってくれることがあります。

C君は母親の絶大な力を見抜き崇拝しています。彼は力のあるものが優位に立つという図式をぼんやりと認識しています。このため彼は母親と同じような優越性を得ようとしているのです。彼は母親を見習い、力を得るための手段として怒りを利用しています。実際母親は彼を持て余しています。母親はそのことに気が付いていませんが彼はそのことを敏感に感じ取っています。母親は罰を与えれば息子がいう事をきくと思い込んでおり、その後に彼が示す無軌道な振る舞いが自分に対する復讐であること、そして二人の間の力関係をめぐる争いがさらにエスカレートしていくことにまったく気づいていません。確かにこの争いはC君のほうに分があります。では力によって自分の重要性を認めさせるという彼のやり方が成功しているとするならいったい何が間違っているのでしょう。C君は果たして幸せな子どもと言えるでしょうか?彼は集団生活に欠かせないギブ&テイクの精神を持って社会に溶け込むことができるでしょうか?彼はこれからの人生のあらゆる局面を怒りによって切り抜けることができるでしょうか?あらゆる場面においてトップの座に君臨することができるでしょうか?女性との付き合いや妻との付き合い方はどうなるのでしょう?世の中における男性の立場を彼はどのように無るのでしょうか?

「ハンディキャップ」(様々な子どもにまつわる障害)

ハンディキャップを背負った子供たちは、アドラー心理学で考えた場合には「自分のハンディキャップを本人がどう扱うか」という問題に対してそれぞれの子供が出した結論を見ることが大事になります。また子どもたち自身も周囲の人々に対して目に見えない大きな影響を与えています。

子どもは自分の内的環境と折り合いをつけることを学びながら同時に外的環境とも接触しています。赤ちゃんの笑いは、社会との接触を求めて外部に発する初めての動作であり、子どもは周囲の人間の励ましに応え笑いかけてくれた相手に笑い返すことによって喜びを表現します。

こうしてはじめての動的な人間関係が確立されるのです。

外的環境との接触は内的環境を操る能力が発達するにつれて次第に活発になっていきます。この場合もまた障害に直面すると彼らは外部との接触を諦めてしまうか別の物によって埋め合わせをしようとします。

子どもの人格の発達に影響を与える外的環境には三つの要素があります。第一は家庭環境です。子どもは両親との関係の中から一般社会を体験していきます。そして家族の雰囲気は親によって決定されます。

子どもたちは親を通じた周囲の環境の中で経済的、人種的、など様々な影響を受けていくのです。子どもは家族の持つ価値観、社会的習慣、慣習を吸収し、親の定めたパターンあるいは基準に従おうとします。

経済観念の発達した家庭に育った子どもは物質を何より重んじる考え方をするようになります。異人種に対する子どもたちの姿勢は両親が示す態度によって決定されます。

また子どもたちは父親と母親がお互いをどのように扱っているかをいち早く見抜く力を持っています
父親と母親の関係は家庭内のあらゆる人間関係に決定的な影響を与えます。温かく親密で協調的な両親によって営まれている家庭では、おそらく子どもと両親、子どもたち同士の間にも同じような関係が育まれているでしょう。そのような家庭では協調性が何よりも重んじられています。

また父親と母親が敵対し、お互いに相手を支配しようと争っている家庭では、子どもたちの間にも同様の関係が生まれます。

父親が頑固で支配的、母親が従順で忍耐強い家庭では特に男の子の間で「男尊女卑」のパターンが形成されるでしょう。とはいっても今日では男女同権の考え方が定着しているため、女の子が「男性化する」というパターンも見られます。

父親と母親の関係は子供たちが自分の役割を選択するための指針を示しているのです。

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