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家庭・学校の役割

家庭・学校の役割

アドラー心理学の技法「勇気づけ」る親と教師になるために

「親と教師が勇気を持てていること」

家庭で子供を勇気づけたい、学校で生徒を勇気づけたい、とアドラー心理学を知ったあなたはそう思っておられることでしょう

またアドラー東北に来ておられる方たちも「勇気づけ」の素晴らしさを知って勇気づけしたいと思われるのですが、実際どうしたらいいのか・・という悩みを持たれるようです。

もしも子どもを勇気づけたいと思われるのであれば、まずあなた自身が勇気を持てていることが必要になります。
勇気づけする側が勇気を持てていないのに勇気づけをされても説得力がありません。

あなたは勇気を持てていますか?

勇気のある人は目標へ向かって他者を力を合わせる能力を持ち、自ら貢献する能力を持ち、そして困難を克服する努力を怠らない人のことを言います。

ドライカース(アドラーの高弟)は、「やる気を引き出す教師の技量」の中で勇気づけについて次のように述べています。

やる気を引き出す教師の技量

勇気づけは、何を言うのか、何をするのかが問題ではなく『どのようにするか』」なのである。子どもが自分を信じることが増すのを目指している。子供を信頼して子供の中に良いものを見つけられる人だけが勇気づけできる」

自分を受け入れる勇気を持てない大人に「失敗しても挫折してもあなたはあたなのままでも大丈夫」と言われても、子供には本当だとは思えないでしょう。

勇気のある人は次のような特徴があります。(岩井俊憲より)

「勇気のある人」(自己受容している人)

自分が自分の味方になれる
自分自身の能力に確信がある
リスクを冒すことをいとわない
自立心が旺盛である
自分の欠点や弱さを客観的に認めている
自分の感情をコントロールできる
失敗や挫折を学習の機会と考える
将来に自信を持っている
自分と他者の違いを認めている
他者との関係が協力的

「家庭と学校の両方の目的は、子どもが社会的な人間、人類の対等の一員になることを教えることである。これらの条件においてのみ、子どもは勇気を保持し、他者の幸福を増進する解決を見出して人生の課題に自信を持って対処するだろう」

アドラー著「人生の意味の心理学より」

アドラー心理学の目指す教育目標ー共同体感覚を育てる・高める

共同体感覚とは
「自分は共同体の中に居場所がある」
「自分は共同体の役に立っている」
「共同体のメンバーは友であり仲間である」
「自分は欠点もあるが自分を好きである」

家庭ー子供にとってはじめて経験する共同体
学校ー社会トレーニングの場としての共同体

画像の説明

家庭の役割

子供にとって初めての他者・グループ⇒人間関係モデリングの場

子供は世に生を受けると初めて親という他者に出会います。ほかのきょうだいがいればより多くの他者に接することになります。

家族とのかかわりの中で他者とかかわることの大まかなモデルをつくり、ライフスタイル(性格)-対人関係の法則・ルールを形成していくのです。

父親・母親からは「年上の男性とは?女性とは?」「自分にとっての年上とは?」、またすべての家族から「どう対応すればうまくいき、どんなときはうまくいかないのか」といった試行錯誤を積み、自分なりの対人関係法を築いていきます。

また子どもにとって「家庭=世界」です。
家庭の雰囲気や価値観は子どもが自分を取り巻く世界をどう考えているかに反映されます。

アドラー心理学では、子どもが「自分が好き」で「他者の役に立ち」「価値があり」「居場所がある」と感じられるためには、家族関係での関わりや家庭の雰囲気や価値観といったものが大事であると考えます。

家族の雰囲気

それぞれの家族には、家族を構成している人の役割が決まっています。そして暗黙の約束事や、問題解決の手段のルールがあります。

特に父親と母親の関係が家族の雰囲気の基礎になり、年上の兄弟やその他の大人の行動を子どもはモデルにします。

両親が何か問題が起きた時にどう対処するかは子どもにとっての「模範解答」になり、両親を観察して大人になったら、社会人になったらどう生きたらいいのかを学ぶのです。

子どもによっては片方の親だけをモデルにする場合もありますし、また両親のそれぞれ良いところだけを選んで手本にする場合もあります。
また反面教師としてのモデルとして採用する場合もあるでしょう。

それでは、アドラー心理学ではどういった家族の雰囲気が望ましいとされるのでしょうか。

****「望ましい家族の雰囲気」****

「全体的な雰囲気」
解放的である・楽観的である・相互に尊敬しあう・相手を受容する

「課題解決に対する姿勢」
取り組む姿勢を重視・どれだけできたか

「意思決定の手続き」
平等に決定権がある・民主的に決める・理性的に話し合う

「家族というチームワークのありかた」
友好的に助け合う・協力的

「規範に対する考え方」
現実的&創造的・権利と責任を重視

「援助の仕方」
勇気づけ

「好ましくない家族の雰囲気とその典型的結果」

過保護ー自分の行動の責任をとらなくなる
甘やかしー自分中心になりエゴイストになる
拒否ー自分は無価値だと感じ自信欠如になる
権威主義ー支配的になり力に頼るようになる、卑屈になり力に屈するようになる
高望みー自分を無能だと思い込む
あわれみー自分をみじめに感じる、あわれみを誘って義務を逃れる
一貫性の欠如ー人を信頼しなくなる
不和ーケンカで問題を解決しようとする
絶望ー子どもに伝染し絶望的になる
悪口ーひねくれた悲観主義者になる
感情の否定ー感情を包み隠すようになる
闘争ー野心家になる 競合的になって人と協力できない

アドラー心理学の考える望ましい親子関係のありかた

画像の説明

❤親と子が相互に尊敬しあう事
❤子どもに対して礼儀正しく振る舞い、子どもを対等の友人として扱う事
❤良い点を強調し失敗をできるだけ咎めない
❤いいところを探し出す姿勢を持つこと
❤子供を「あるがまま」に受け入れ、「あるべき」姿を押し付けないこと
❤きょうだいやよその子との比較をさけること
❤子供それぞれに責任を持たせて責任をはたす訓練をさせること
❤叱ることをやめてかわりに「論理的結末」の技法を使う事
❤良くない行動をする子どもは自信と勇気を失った子供であると考えて勇気づけること
❤親子共に自分が不完全であることを受け入れる勇気を育てること
❤ユーモアの感覚を身につけること
❤合理的な規範を設けて、親も子もそれにもとづいて行動するように努力すること
❤いつでも自分の感情に対して正直であり素直であるように努めること
❤暖かさ、優しさ、愛情を言葉と行動とで示すこと
❤相手の立場に立って物を見ようとすること
❤家庭を民主的に運営すること

アドラー心理学の子育て法がわかるお勧めの本・アドラー東北一押し
宮本秀明著「まんがでよくわかる アドラー流子育て」
かんき出版 1300円+税
まんがでよくわかる アドラー流子育て

アドラー心理学の考える学校の役割

「平和で民主的な国家及び社会の形成者」の育成を目指す教育基本法の教育目的はアドラー心理学・アドラーの目指した教育目標と一致する
「教育基本法・教育の目的」
第1条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない

第一次世界大戦で軍医として従軍したアドラーは、戦争の悲惨さをまじかに見て「どうしたら人は幸せに平和に生きられるのだろうか」と考え「共同体感覚を育むこと」にたどり着きました。

ウィーンをはじめオーストリア各地に児童相談所を創設し、教育に心理学の活用を第一に取り入れたのはアドラーその人でした。

その後後継者であるドライカースは、子育てや学校教育において「親や子どもが対等で相互尊敬し相互信頼し合える関係を築き民主的な教育を行うことが子供を勇気づけ、共同体感覚を育てる」と、アドラーの考えを推し進めました。

子どもたちは日々の学びの中で平和で民主的な国家を築く歩みを続けているのです。

教育の目指す民主的なスタイルは、ルールやマナーに照らして、建設的なことと非建設的なことを明確に分けます。子供の意見に耳を傾け話し合う姿勢をとります。子どもと意見が対立した場合にも大人も意見を毅然として述べ、両者の合致点を探ります。意見として述べるにとどまりその判断や価値観については子どもの判断に任せるのです。

民主的なスタイルで育てられた子どもは、他者の意見に耳を傾け自分の意見も主張できるようになるでしょう。そして対人関係を双方がOKになるように努力するようになります。

私たちの今抱えている様々な問題は「民主主義」の世の中であると言いながら、民主的な人間関係とはどういうことか?について学んでいない、教えられていない、また教えるはずの教師もそのことについてわからないということから来ています。

今の学校教育で当たり前に行われている教師と生徒の関係構築の方法、授業方法が、本当に民主的であるのか?
子どもたちはすでにそのことに気が付いており、そのことに端を発して不具合が生じているのです。

どうすればいいのか、どうすれば民主的な教育、先生と生徒の関係と言えるのか、はアドラー心理学にこそ答えがあります

アドラーの言う共同体感覚は、教育基本法の教育の目的となんら違いはありません。
もしも教育基本法に基づいて民主的な教育を目指すのであればアドラー心理学をベースにした人と人との関係、授業・クラス運営・学校運営は外せないと言えると思います。

アドラー東北一押し・学校の教員向けの本
野田俊作著「クラスはよみがえる」
学校教育に生かすアドラー心理学 創元社 1400円+税
クラスはよみがえる

ルドルフ・ドライカース著「やる気を引き出す教師の技量」
一光社 1200円+税

やる気を引き出す教師の技量

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