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早期回想

早期回想

個人の10歳ぐらいまでの記憶をもとにライフスタイルを浮かびあがらせるアドラー心理学特有の分析方法です。
個人にとって好ましくない行動のパターンや概念を割り出す手がかりとなるもので、治療(勇気づけ)へのヒントが得られることが多いです。
分析の内容については、現在ご本人が抱えている問題とカバーさせて「勇気づけ」としてクライアントさんにお伝えいたします。

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早期回想は、個人の自叙伝のさわりの部分である。人は自分の自叙伝の一節をときどき復唱して、自分自身に警告したり、自分自身を慰めたりする。また自分の目標から目をそらせないようにもする。

さらに過去の経験の中から、すでにテスト済みの行動パターンを選び出して将来に立ち向かう準備をする。」
                アルフレッド・アドラー

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早期回想の条件

1.ある日あるところでの特定の出来事の思い出であること
2.始めと終わりのあるストーリーであること
3.ありありと視覚的に思い出せること
4.感情を伴っていること
5.できれば10歳ぐらいまでのできごとの思い出であること

注意・子供の頃よく~したものだといったような習慣は含まれません。

早期回想はなぜライフスタイルを反映するのか?

☆人は自分の過去の記憶の中から現在のライフスタイルに一致したものだけを選び出す

☆記憶もまた認知バイアスの作用によってふるいにかけられている。すなわち私たちは自分が思い出す必要のあると信じていること、覚えておきたいと思うこと、自分の役に立つであろうと感じられることだけを選択的に思い出す

☆記憶は自分の信念を強化するために使われる

アドラー自身の早期回想

まだ5歳だったアドラーは毎日墓地を通って小学校へ通わなければなりませんでした。この墓地を通って行く時、いつも胸が締めつけられるようになりました。

墓地を通る時に感じる不安から自分を解放しよう、と決心したアドラーは、ある日、墓地に着いた時、級友たちから遅れ、鞄を墓地の柵にかけて一人で歩いて行きました。最初は急いで、それからゆっくり行ったりきたりして、ついに恐怖をすっかり克服したと感じられるようになりました。

ところが、35歳の時、1年生の時に同級生だった人に出会って、この墓地のことをたずねました。

「あのお墓はどうなっただろうね」

そのように問うアドラーに友人は答えました。

「お墓なんかなかったよ」

実は、この回想をアドラーは空想していただけだったのです。それにもかかわらず、この回想はアドラーにとって「心の訓練」になりました。子どもの時に困難を克服しようと勇気を奮い起こしたことを思い出すことで、その後の現実の人生における困難を克服し、苦境を乗り切ることに役立てたのです。アドラーは、課題から逃れるためではなく、課題に立ち向かうために、この墓場の記憶を創り出したのです。

早期回想のご感想

40代女性

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高橋さんと出会い通い詰めて10か月。娘たちに接するときに指示命令ばかりで自分の理想と実際の行為とのギャップに苦しんできましたが、高橋さんの勇気づけによって学び続け、これまで一つだけ私の奥底にある信念を見つけ出すことが出来ました。

そしてまた一つ、早期回想を受けることによって大きな発見が出来ました。

私は学生のころから人よりも「できる人間でありたい」「そのために努力すればいい」「そうすれば20年後の人生に差が出ているはず!」と考えてきました。

この考えがまさか幼少期に自分が決めていたこととは思いもよりませんでした。

幼少期から上下関係の認知メガネ、優越の認知メガネを装着していたとは。

その結果勝ち目がなければ投げ出すということを繰り返し、自己嫌悪に陥る。

早期回想を受けることでこれまでバラバラだった認知・信念・ライフスタイル診断結果がつながりました。

「ああ、だから主人にも娘たちに対しても支配的なのだ」とやっと合点がいき、これからどう進むべきかが理解できた瞬間、心が軽くなりました。

これからは新たな自分自身への挑戦の始まりです。今はちょっとドキドキしています。

今回早期回想を受ける機会をいただけたことに本当に感謝しています。ありがとうございました。

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「事例」

男性・60歳・男2人兄弟の第一子

小学校2年生ぐらいの時、家に一人で留守番をしていた。
なんだか焦げ臭いと思って外に出たら家の車が燃えていた。
びっくりしてその場に座り込んでしまって動けなかった。
怖くてたまらなかった。
気がついたら誰かが火を消してしまったようだったが、自分ではそのあたりの記憶がない。

<分析>

世界観―世界は危険である、怖いことが起こる、一人でいるとよくないことが起こる

自己概念―自分は何か問題が起こっても無力であり何もできない

問題に積極的にかかわるよりは、手を出さずに傍観していれば誰かが解決してくれるかもしれない、そのほうが自分は安全だ

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